前の職場で最近社員になった元部下からこんな相談がありました。
仕事が終わらない。何が大切か分からない。
でも、数字を出して私が中心になって引っ張って行かなきゃ…。
職場でどうしてもイライラしてしまい、仕事を自分ですべてやろうとしてしまう。
自分は社員だからって、『社員の責任』という言葉の重圧に押しつぶされそうになっている。
そんな時、私はこんな言葉を送ります。
お疲れ様です。
何かうまくいかない事があるのかもしれないけど…。
もし、自分一人で仕事を抱えこんで、突っ走っているならそれは悪い方向に向かってるかもしれないよ。
どんなに頑張っても、その先に見えるゴールは暗闇かもしれない。
なんでか分かるかな?
人の上に立つ人の役割が分かるかい?
部下を育てて自分の代わりになる人を作ること。
時にはできない人に歩み寄って立ち止まったりする事も必要。
ちゃんとパート、アルバイト、従業員の手をつかんで引っ張ってあげられてるかな。
部下の『やる気』が出るような指示を与えられてるかな。
上司一人の対応や態度は部下全員に波及していく。
そして、一人一人の態度が部門の環境を構成している。
いつも笑顔なら、部下も笑顔になる。
いつもイライラしてたら、部下もイライラして仕事が嫌になる。
それを肝に銘じて行動できる事が何よりも大切じゃないかな。
もしかしたら目先の数字なんて二の次かもしれない。(数字はもちろん大切だけど)
どうしてだろう?
一人で頑張って数字を上げる事はもちろん価値はある。
でも、従業員全体のレベルが上がる事の方がもっと価値がある。
その仕組みが分かってる人はどうしたら従業員が気持ちよく仕事ができるかを一番に考える。
どうしたら部門全体のレベルが上がるかを考える。
その為に上司が取らなきゃいけない態度はどんな態度だろうか?
従業員の指揮(やる気)が上がれば数字はついてくるよ。
それは持続可能な数字。
一人で頑張れば頑張るほど、もしかしたら数字は下がるかもしれない…。
なぜだろう?
他の人との距離がそれだけ広くなるから。
それは持続不可能な数字。
これは経験から導き出した一つの答えです。
さあ、どんなに頑張っても暗闇のゴールの意味が分かったかな?
あなたは経験も仕事における知識の水準も高いから、もう一つ今日の事を考えてみてください。
焦んなくてもいいさ。
時間がかかる事やから。
外部から何を言われても気にする必要ないよ。
だってきっといい方に向かって行くから。
肩の荷も降ろして、プライドもちょっと脇に置いて、考えてみて下さい。
そして…長々と話した事が理解できる人になってくれる事を元上司として心から願っております。
部下はちゃんとあなたの背中を見てるよ。
それを感じて下さい。