レザークラフトを通して色々な方と接する機会があり、オーダーなどを通して依頼主とお話しをさせていただく機会事も多くなりました。
形、機能性、デザインなど様々な「こだわり」があり、多種多様で面白い反面、大変な部分もあります。
やり取りの中で一番感じる事は、「コミュニケーションって大事だな」ってことに痛感させられます。
いかに依頼主の方とのラポールを形成できるか、また依頼主のニーズを読み取る力が重要になってきます。
それが分からないと、ただの自己満足になってしまいます。
依頼主の方の要望に対して、その要望を答える為にどうしたら良いかを考える。
『私はこれを作りたい』って気持ちは置いておいて、依頼主の要望に即した提案ができること。
そんな姿勢が大事だということを考えさせられます。
そこに、『いいモノを作りたい』とか『長く使えるモノを作りたい』とか『可愛いものを作りたい』とか…製作者の感性とこだわりが乗っかった時、2つの価値観が融合した作品が生まれる。
その瞬間が一番面白く、自分一人で作っているモノとは違ったモノができる魅力があります。
製作しながら、依頼主が手に取った時どう感じるかを自分なりに想像する。
そんな過程を経て、一つ一つの作品が生まれていく。
依頼主と製作者の想いが詰まった作品は、たとえ見た目は同じだとしても『世界に一つの作品』と言うことができるのではないでしょうか。
製作者が依頼主の為に製作したという価値観は『これは自分だけのモノ』という、所有欲を満たしてくれるかもしれません。
それだけでも依頼主にとっては、特別なモノになるのではないでしょうか。
だから、製作者は依頼主のニーズをしっかりと読み取って製作することが大事なんだと思います。
その作品とともに、正の感情が一緒に残るように。
気持ちは見た目では分からないかもしれない…。
でも気持ちを込めて、一つ一つ作品を製作していきたいと思っています。
オーダーメイドのスマホケース