革と共に生きる〜レザークラフト〜

レザークラフトの魅力やレザークラフトを通して成長していく様子を書いていきます。

革包丁について

 かなり久しぶりの更新になります。
コロナウィルスの影響で外出自粛されてる方も多いと思います。色々我慢しなければいけないこともありますが、家でも楽しめることを見つけてこの状況を乗り越えられたらいいですね。

医療従事者の方やこの状況下で頑張っていただいてる方々に感謝です。

今日は革包丁についてのお話。

以前の記事で革を切断する際に「OLFAの別たち」という商品を紹介させていただきました。私も現在使用していますが、レザークラフトに携わっている方がなぜ革包丁を使うのかについて考えていきたいと思います。

革包丁とは、革を裁つ(切る)道具です。
メインは革の切断ですが、色々な使い方ができるのが重宝される理由だと思います。
その革包丁についてのメリットとデメリットを書いていきたいと思います。

メリット
・革を安定して裁つことができる。
(刃がしっかりしているので、ある程度厚い革も裁ちやすい。)
・革を漉くことができる。

デメリット
・革包丁は片刃の為、刃が革に垂直にあたるように右側に少し傾けて切る必要がある。
・曲線や型紙通りに裁つには少しコツがいる。
・細かいデザインを切ることはちょっと不向き。
・切れ味を保つ為包丁を研ぐ必要がある。

たぶん形にこだわらなければ、革を裁つことはカッターナイフや別たちでも可能で、むしろそちらの方が使いやすいこともあります。


私が革包丁を使うときは、直線を多用する革を裁つとき、厚みのある革を裁つとき、貼り合わせた革の出っ張りを整えるとき、革を漉く時です。

革を漉くとは
作品を製作する際に、デザインに応じて革を接着する部分などを薄くする必要があります。部分的に革を薄くしたいときの方法です。ガラス板の上などで作業します。

私見ですが、革包丁は部分的に革を薄くしたい時には凄く使いやすいと感じてます。

私のメインの使い方は革を漉くという使い方の方が多いです。(もちろん革を裁つこともします)


刃の角度を変えることで部分的に革の厚みを自由に変えることができます。
この作業性は別たちよりも安定して作業できると思っています。(革包丁の方が刃が厚く安定して革が漉きやすい)

革包丁がとっつきにくい一番の要因は、「包丁を研ぐ」という作業が必要なことですかね。あとは値段もピンキリですし。
よく、革包丁を買ってぜんぜん切れないという人がいますよね。

革包丁は研いで使う事が前庭となっていると思います。

購入した状態で切れ味が悪いというものもあるかもしれませんので、その時は研いであげて下さい。→革包丁は研いで使うということを思い出して下さい。

それだけで革包丁は切れないし使いづらいというレッテルを貼るのはやめましょう。

前置きは長くなりましたが…。

実は私は、革包丁は持っていません!!

厳密には「皮漉き」を研いで使っています。(笑)

レザークラフトを始めた時に革包丁には興味があったのですが、良いものは高かったので、たまたまカインズホームに売っていた皮漉きで代用できないかと考えて買いました。

それがこれです。たしか298円だったと思います。(笑)

f:id:t-kleft:20200427113757j:image
f:id:t-kleft:20200427113752j:image
皮漉きと言う名前ですが、刃が鋭利になっているわけではなく、そのままでは全く切れません。スクレーパーみたいなイメージです。

でも、片刃だし形も革包丁にそっくりだったんです。

そして、ダイソーに向かい100円の研ぎ石を買いました。(笑)
f:id:t-kleft:20200427114311j:image
f:id:t-kleft:20200427114307j:image

両面で研げますが100 均なので目は粗いです。

そんなん使い物にならないとお叱りを受けるかもしれません。


すごくいい革包丁を使っている人には理解できないかもしれませんが、私はこのスクレーパーみたいな皮漉きで不自由なく作業しています。

つまり、298円のスクレーパーでも使いようによっては革は裁てるし、漉けるということです。

f:id:t-kleft:20200427114540j:image

f:id:t-kleft:20200427114554j:image
f:id:t-kleft:20200427114558j:image

ということで、私はずっと愛用しております。

もしかしたらすごくいいものはもっと使いやすいかもしれません。


他の革包丁は持っていなくて現状では検証できないのでまたの機会にします。

革包丁は革の切断にはコツがいりますが、慣れれば使いやすいですし、いい道具だと思いますので是非使ってみて下さい。

「長く使い続けられるのには意味がある」ってことですかね。

道具は自分にとって一番使いやすいものを使う事が一番だと考えています。


「高価で材質が良質で良いものはいい」という主張はもちろん「その通り」だと思います。


でも、それが自分にとって本当に使いやすいものなのかは別だし、使い方が間違っていたり、使用する技術を磨くことをしなければ宝の持ち腐れとなってしまいかねません。

色々試行錯誤しながら自分にあった道具が見つかっていくと楽しいと思います。

そんなことを言ってても「いいと言われる道具を使ってみたい」という探求心と欲は無限大ですけどね。

どっちやねん!!

長く使っていくものなので、どうせ買うならばちゃんとしたものを買いましょう。

こんな感じで絞めて今日は終わります。

身の回りにも色んな道具は転がってます。そんなことを考えながら色々な道具を使ってレザークラフトを楽しんでいきましょう。

最後に、革包丁は切れ味が鋭いので、使用する時は注意して下さい。

Stay Home!!