革と共に生きる〜レザークラフト〜

レザークラフトの魅力やレザークラフトを通して成長していく様子を書いていきます。

一期一会

今回はあるきっかけからオーダーを頂いたお話…。

いつも仕事場に商品を納品してくれるおばちゃまがいるんですけど…。

『〇〇さん、いつもうちで取り扱ってる「かきもち屋」さんが廃業しちゃうみたいなの。どこか美味しいかきもち屋さん知らない?』

『へぇ、△△さんとこ「かきもち」も取り扱ってるの?』

『そうなのよ』

『この辺やったら□□さんとこが作ってるから当たってみたら?』

みたいな会話をしてたんですけど、なぜか、〇〇さんもかきもち作って売ればいいのにって話になり…。

『どこの話の流れから俺が「かきもち」を作って売る話になっちゃうの?笑』

 
『なんでそう思ったん?』
 
って聞いてみたら…。

『作るの上手そうやから。』

って真顔で返ってきました。笑
 

えっ見た目…??
 
どんな理由やねんって笑いながら二人で喋ってたんですけど。

ちょっと真面目に

『俺、革小物作ってるからそんな時間ないなぁ』

みたいな事をちらっと話すと

『みんな色々やってるのねぇ、私のガラケーケースも作ってもらいたいな』

っていう流れになっちゃったんです。

『なかなかガラケーのケースって今使ってるのと同じのってないのよねぇ』

って見せられたのが、使い込まれて少しボロボロになってしまったこちら
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こんなん見せられたたら、やっぱ作ってあげたくなっちゃうんですよねぇ。
 
そんなこんなで…。

『ちょっと時間かかるけど、作ってあげるよ』って話が成立したわけです。

そして、オーダーメイドで作ってあげた作品がこちら



後日会った時に『できたよっ』って渡してあげました。

いつも「かきもち」くれたり良くしてくれてるから、『ずっと使ってね』ってプレゼントしてあげました。

そして次の日…。

私がいつも使ってる「手ぬぐい」があるから新しいのあげるって持ってきてくれたんです。
 
家に帰って開けてみたら…。

手ぬぐいに包まれた封筒に3000円が包まれておりましたとさ。

おばちゃま…言ってくれやんとっ!
 
開けやなずっと気づかんかもしれやんし…。

でも…なんかこうゆうのは本当にありがたい。泣
 
この作品はおばちゃまと共にどんな時を刻んで行くのでしょうか…。

そして、いつも納品してくれるポケットの中から自分の作った作品が見えるたびに、『作って良かったなぁ』って心から思います。

この仕事をやってなかったら多分出会うこともなかったおばちゃま。
 
これも一期一会…。

こんな出会いとオーダーメイドの流れもあるんです。